ネーミングの重要性とテクニック
・
ネーミング一つで売上が劇的に変わる
ネーミングとはその名の通り「名前をつけること」です。ネーミングは日々の生活の中でも日常的に行っている行為でもあります。例えばブログやSNSなどの記事のタイトル、何人か共同で行動する時のチーム名やクラス名など、ネーミングを求められることはもはや日常茶飯事と言えます。ビジネスにおいても名前は非常に重要視されており、大企業でも新商品一つの名前を考えるためだけに多くの時間や労力を割いています。なぜなら名前を変えれば雰囲気や方向性、引いては売上などの結果に多大な影響を及ぼすからです。
小売店や自販機でよく見かける「お~いお茶」という飲料が、昔は「缶入り煎茶」という名前で販売されていたことをご存じでしょうか。1989年に名前を「お~いお茶」に変えたことで、なんと売上は6倍以上になりました。こうした事例は探せば他にもたくさんあります。とは言え、多くの人はネーミングについて学校や会社などでじっくり学ぶ機会などなかったはずです。しかし、日常生活にネーミングが欠かせないものである以上、急にネーミングを求められる可能性は誰にでもあります。「どうやって名前を付けたらいいか分からない!」という方のために、具体的なネーミングのテクニックを5つご紹介します。
・
すぐに使えるネーミングテクニック
【2つ以上の単語を組み合わせる】お菓子のブラックサンダーは「ブラック」という単語と「サンダー」という単語を組み合わせた商品名です。既にある単語を二つ組み合わせるだけの誰にでもできる簡単な手法です。昔からあるやり方ですが未だに有効な手段の一つであることに変わりありません。
【既にある単語を部分的に切り貼りする】Microsoftは「Microcomputer」と「Software」の頭の部分を切り出して繋ぎ合わせた社名で、bitlyは「bit」に「-ly」という接尾語を合わせた社名です。二つの単語の部分的な切り貼り、接頭語や接尾語と繋げるなど既にある単語に一工夫加えることで元の単語の意味合いも感じさせることが可能です。
【反対から読む】お菓子のポッキーは逆から読むと吉報、飲料のMIUは海を逆から読んだものです。逆から読むことで言語特有の規則性から外れるので、新しい響きを持った面白い名前が誕生するかもしれません。
【略称】お菓子のチョコパイは「チョコレート」と「パイ」を略した商品名です。略すことは言いやすさにも直結します。昔から多くの人に愛され続けているヒット商品の多くは言いやすい、呼びやすいものが多いです。商品名が長すぎて言いづらい場合はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
【言語変換】アイスのピノはスペイン語でまつぼっくりを意味します。まつぼっくりという日本語とは打って変わって非常にスマートな響きになりました。日本語から英語だけでなく、他言語にまで視野を広げるとおしゃれなのにしっくり来るようなワードと出会えるかもしれません。
ここまで紹介してきたように、いい名前を付けるためのアプローチはたくさんあります。意味合いを重視したいのか、響きを大切にしたいのか、ブランドイメージを損なわないことが第一なのかなど、何を優先したいかによって方法を使い分けることも有効です。 あらゆる視点から考えるクセをつけておくことがネーミングをする上で大きな助けとなります。
・